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サッカーうんちく小事典2


サッカーうんちく小辞典2

◆国際Aマッチ、A代表
 「A代表」というのは、U-17日本代表、U-23日本代表などのような年齢制限のある代表チームと違い、年齢制限の無い代表チームのことです。
 年齢制限無しで構成されるチームを「A代表」もしくは「フル代表」といい、その国の最強メンバーを集めた最強のチームです。
 本来代表チームはジュニアユース(15~17歳)、ユース(18~20歳)、オリンピック代表(23歳以下)、そして女子も同じように各年代チーム・・・というように年齢や性別によって細かく分けられています。また、このナショナルチームに入るためには、その国の国籍を持っている必要があります。そして、各国のA代表チーム同士が対戦するFIFA公認の国際試合が「国際Aマッチ」です。

◆4バック
 トルシエ監督からジーコ新監督に替わり、日本代表の戦術が大きく変りました。トルシエ・ジャパンの代名詞とも言われた「フラット3」。この「フラット3」が、ジーコ新監督のもとでは基本的に「4バック」に変わりました。「フラット3」と「4バック」、これはどちらもディフェンスのポジショニングを表す言葉です。
 「フラット3」は、ディフェンダーが3人で「3バック」が一直線に並んでいる「3バックのラインディフェンス」のことでした。こぼれ球を拾う「スウィーパー」を置かないで、3人のディフェンダーがゴールに対して平行に並び、ラインを作って上げ下げするのが「フラット3」の基本的な形でした。

 初期のころのサッカーは「全員攻撃・全員守備」の「キック&ラッシュ戦法」が主流でした。最初に3バックシステムを考案したのは1930年代のアーセナル監督と 言われています。その後、スイス・ドイツ・デンマーク・オランダといった、ヨーロッパのチームが主にこのシステムを採用。こうしたことから「3バック」はヨーロッパスタイルのサッカーとされ、1950年代にパラグアイやブラジルが4人のディフェンダーを置くフォーメーションを採用しはじめたため、「4バック」は、一般的に南米スタイルとされています。
 サッカーは1チーム11人で行い、そのうち1人はゴールキーパーで、あとの10人をフィールドプレーヤーとよびます。この10人を、ピッチ上にどうやって配置するか、これが戦術をたてる上でまず重要な点となるわけですが、スウィーパーを置く3バックも、ラインディフェンスのフラット3もディフェンダーの数は3人。
 「4バック」になると、1人最終ラインの守備の人数が多くなることになります。これによって、攻撃の人数が少なくなり、攻撃的なプレーが生まれにくいと思われがちですが実はそうではありません。4人のディフェンダーが横一列に並ぶフォーメーション(フラット4)の場合、両脇にいる2人(サイドバック)は守備ばかりでなく常に攻撃するチャンスを狙っています。そのため、一般的に守備をメインとする3人のDFの3バックよりも、攻撃可能な選手がひとり増えるのが4バックというわけです。
 また3バック、つまりディフェンダーが3人しかいない場合、それぞれのディフェンダーがカバーしなくてはいけないスペースは広くなります。これに対し4バックは、DFがピッチの横方向に広がるので、両サイドを広く使ったワイド攻撃に対してより強固な守備が可能になると考えられます。サイドのスペースを突破される危険性が低くなり、攻守のバランスが安定することも4バックのメリットだといえます。
 ですが、攻守のバランスが安定しているということは、言い換えると攻撃・守備の両面で極端な変化が出しにくいということでもあります。さらに、積極的に攻撃にも回るサイドバックの選手には、豊富な運動量、スタミナが必要になってくることは確実で、サイドバックの負担が大きすぎるという事もあります。

◆レンタル移籍
 選手のクラブチーム移籍には、2つのパターンがあります。
一つは、選手の所有権自体をそっくり別のチームに移してしまう「完全移籍」。
もう一つは、「何年の何月まで」というように期限を設けて他のチームに選手を貸し出す「レンタル移籍」です。
 この「レンタル移籍」というのは、元々は南米にあった、選手を「貸し出す」制度から使われていた呼び名です。完全な移籍ではないので、選手の所有権は元のチームにあります。そして選手は契約期間が修了すると、通常、元のチームに復帰します。
 「レンタル」というと、選手をモノのように貸し借りするといったイメージがあるかもしれませんが、実はこのシステム、プレーヤーにとっても両方のクラブチームにとっても、大きなメリットがある制度なのです。
 サッカーは1試合で交代できるのが3人だけ。スターティングメンバー11人に加え交代メンバー3人、つまり最高14人までしかその試合に出る可能性がありません。レギュラーの座をつかまない限り、自分をアピールする機会も多くありませんし、そのクラブの監督の方針によって、与えられるポジションや役割が変わってきます。つまり、経験と才能のある選手でも出場できなかったり、本来の自分の特性が監督の戦術によって生かせないこともあるわけです。また実力が同等でも、同じポジションで似たような長所を持つ選手がすでにクラブのレギュラーにいたらなかなか試合に出られません。

 1.選手にとっては、いつになったらゲームに出られるのかわからない状態より確実に経験を積むことができる方がいい。
 2.クラブとしても、「将来性のある選手を手放すつもりはないけど、今の時点ではベテラン選手がレギュラーの大半を占めていて、若手選手の出場機会があまりない」という場合、試合に出られるチャンスがある他のチームにレンタルして、力を養ってもらう。そうすれば、何年かのち、立派な中堅以上の選手としてチームに帰ってきてクラブに貢献してくれる可能性もある。選手をキープしたまま実戦でスキルアップさせることができるというメリットがあるということになります。
 3.そして借りたクラブチームのほうももちろん、層の薄かったポジションに新しい選手を加えることができます。レンタルなら、完全移籍のように多額の移籍金を支払うことなく比較的リーズナブルに選手の補強ができる。
 簡単に見ると三方一両得、一石三鳥なシステム、これが「レンタル移籍」かもしれません。
 しかしながら、レンタル移籍にも問題はあります。貸し出した元のクラブより選手が今いるクラブにずっと居たいと感じるようになりがちです。クラブ間で、「返せ」「いや完全移籍させろ」と揉め事になったり。レンタル期間が終了し返ってきた選手が監督・スタッフも選手も入れ替わっていて、サポーターも自分を忘れていて浦島太郎のような感覚になってしまったり。レンタル先での年俸と返ってきたクラブでの年俸に継続的な評価が無くなってしまったり。様々な問題が見えてきます。

◆フリーキック
「フリーキック」というのは、反則された側のチームに与えられるもので、反則があった地点にボールを置いて、反則を受けたチームの選手が蹴り、ゲームを再開するというルールです。この「フリーキック」には、「直接フリーキック」と「間接フリーキック」の2つの種類があります。
 「直接フリーキック」は、直接シュートしても得点になるフリーキック。フリーキックを行った選手以外のプレーヤーがボールに触れなくてもゴールが認められます。
 これに対し「間接フリーキック」は、キックしたプレーヤー以外の誰かに一度でも触れないとゴールと認められません。キッカー以外に1人以上がボールに触らないと、たとえ一発でゴールネットに収まったとしても得点が認められないのが「間接フリーキック」です。

 「直接フリーキック」が与えられる反則と「間接フリーキック」になる反則との違いは、
「直接フリーキック」になる反則は
 ボールをわざと手で扱った場合(ハンド)、相手を蹴ったり、または蹴ろうとした場合(キッキング)、相手をつまずかせたり、つまずかせようとした場合、相手に飛びかかったとき、相手を打ったり、打とうとした場合、相手を押す(プッシング)、ボールを奪うためにボールではなく相手選手にタックルしたりボールより前に相手に接触した時、相手を抑えた場合、相手に唾を吐きかけた場合 などです。これらのことを意図的にやったと主審が判断した場合は、相手チームに対して、違反が起きた地点からの「直接フリーキック」が与えられます。

 「間接フリーキック」になる反則は
 GKが味方のペナルティーエリア内で犯す反則で「間接フリーキック」になるものとして、ボールから手を離して、相手側のプレーヤーが触る前に再びボールに手を触れた場合、味方から意図的に渡されたボールに手で触れた場合、味方からスローインされたボールをダイレクトに手で受けた場合、時間を無駄にした場合、6秒以上ボールを手に持っていた場合など。
 その他には、選手が危険なプレーをした場合、相手の前進を妨害した場合(オブストラクション)、相手のGKが手からボールを離そうとするのを邪魔した場合なども「間接フリーキック」となります。
 また、オフサイドなどの「ペナルティエリア内でもPKにならない反則」に対しても与えられます。こちらも基本的に「違反が起きたところからのフリーキック」となりますがその地点がゴールエリア内で、攻撃側にフリーキックが与えられた場合、違反したところから一番近いゴールラインと平行なゴールエリアの線の上にボールを置いてキックします。

◆欧州各国のリーグ
「セリエA」イタリアの1部リーグ。世界最高峰とも言われ、現在は18チームが争っています。
「プレミアシップ(プレミアリーグ)」はサッカーの母国・イングランドの1部リーグ。現在20チームが戦うイングランドのTOPリーグ。
「リーガ・エスパニョーラ」はスペインサッカーリーグ。1部リーグの「プリメーラ・ディビシオン」は20チーム、海外からたくさんの一流プレーヤーが集まっています。
「ブンデスリーガ」はドイツのプロサッカーリーグ。この「Bundes」というのは「連邦」という意味。つまり「ドイツ連邦リーグ」ということになります。ドイツでは全国レベルのものをなんでも「ブンデス・・・」と呼んでいるので、サッカーだけでなく他のスポーツの「ブンデスリーガ」もありますが、通常、冠の無いものはサッカーをし示すの法則通りサッカーのリーグを指します。1部・2部それぞれ18チーム。
「ディビジョン・アン」はフランスのトップリーグ。
「KPN-アールディヴィジ」はオランダリーグ。

◆各国代表のニックネーム愛称
 チームの愛称は、見た目、動物、歴史にちなんだものなどさまざまです。
ユニフォームの色から愛称が付けられている国で有名なのは
イタリア 「アズーリ」・・・イタリア語で“青い”
ブラジル 「カナリア軍団」・・・カナリア色のユニフォームのチーム
フランス 「レ・ブルー」・・・フランス語の“青”
ベルギー 「赤い悪魔」“ベネルクスの”が頭にあったらベルギー。
スウェーデン 「ブローギューラ」・・・“青と黄”の意味
アルゼンチン 「セレステ・イ・ブランコ」・・・スペイン語で“水(空)色と白”
ウルグアイ 「セレステ」・・・スペイン語で“空色”
アイルランド 「boys in green」・・・緑はアイルランドの色。

国旗にちなんだ愛称は、
メキシコ 「トリ」・・・国旗がトリコロールカラー

国を象徴する「エンブレム」のマークや、動物であらわしたもの。
イングランド 「スリーライオンズ」
エクアドル 「コンドルス」
セネガル 「ライオンズ」
ナイジェリア 「スーパーイーグルス」
ポーランド 「オルィ(鷲)」
カメルーン 「不屈のライオン」
チュニジア 「カルタゴの鷲」
スロベニア 「ズマイチキ」・・・スロベニア語で“小さい竜”の意
韓国 「アジアの虎」

『ヒト系』南アフリカ 「バファナ・バファナ」・・・ズールー語で“少年たち”の意味
コスタリカ 「ティコス」・・・“コスタリカ人”のこと
サウジアラビア 「The Sons of the Desert」

その国の歴史にちなんだもの
スペイン 「無敵艦隊」・・・オランダ独立戦争の頃に世界最強といわれたスペイン海軍から。“激怒・激高する”という意味のスペイン語「ラ・フリア」とも呼ばれる。
中国 「眠れる獅子」
パラグアイ 「グアラーニ」・・・パラグアイ先住民の部族名。ユニフォームの色から、“暁の赤”を示す「アルビロハ」とも。

単に「代表」と呼ばれるもの
ブラジル 「セレソン」・・・英語のセレクションにあたるポルトガル語。ユニフォームカラーから「カナリア軍団」といわれることも。
ドイツ 「マンシャフト」・・・ドイツ語で“代表”のこと
日本  「ダイヒョウ」「ニッポンダイヒョウ」・・・日本語でセレクションに当たる”代表”のこと

◆ピッチの各名称
 ピッチ(フィールド、グラウンド)の大きさは、国際試合でのピッチは、最大で縦110m・横75m、最小で縦100m・横64mの長方形でなくてはなりません。ワールドカップやオリンピックなどの公式戦では、縦105m・横68mと決められています。
 長方形のフィールドの縦(長いほう)の線を「タッチライン」、横(短いほう)の線を「ゴールライン」と呼び、それぞれの角には、先がとがっていない高さ1.5m以上のフラッグポスト(旗)を立てることになっています。
 そして四隅には半径1mの4分の1の円が描かれています。ここは「コーナーアーク」といって、コーナーキックの時にはこの中にボールを置きます。
 フィールドのちょうど真ん中に線が「ハーフウェーライン」。「センターライン」とは言いません。ハーフウェーラインの中央には目印として「センターマーク」をしるします。キックオフの時には、ここにボールが置かれます。
 そしてそのセンターマークを中心点とした半径9.15m(10ヤード)の円が「センターサークル」。9.15mというのは、フリーキックやコーナーキックなどの「ボールが静止状態から始まるプレー」の際に、相手チームのプレーヤーがボールから離れていなければならない距離です。なのでキックオフの時、相手チームのプレーヤーはこのセンターサークルの中には入ってはいけません。
 ゴールはゴールラインのちょうど真ん中に固定されています。そのゴールの前にある小さい方のコの字形の内側、これが「ゴールエリア」です。ここは、キーパーがゴールキックの時に、ボールを置くことができるところ。
 さらにそのゴールエリアの外側にもう一つコの字のラインが引いてありますが、この内側が「ペナルティエリア」です。守備側のGKは、ここでだけ手でボールを扱うことができたり、6秒間だけならボールを持ったまま自由に歩くことができます。
 また、この中で、守備側の選手が直接フリーキックにあたる反則をしてしまうと攻撃側のチームにPKのチャンスが与えられることになります。このときにボールを蹴るところがゴールの真ん中から11mの位置に小さな点がある「ペナルティー(キック)マーク」です。PKの時には、ボールを蹴る人とGK以外はペナルティエリアに入ることができません。そしてペナルティエリアの外に、ペナルティマークを中心とした円の一部が描かれています。これもセンターサークルと同じ半径9.15m。このラインは「ペナルティアーク」と呼ばれるもので、PKの時、ボールから離れなければいけない距離の目安になっていて、PKを蹴るキッカーとGK以外は、ペナルティアークとペナルティエリアの外に出なければなりません。

◆フラット3
トルシエ・ジャパンの代名詞とも言われる戦術だった。DFの3人が、横一列に並んでディフェンスラインを作ること。(これが4人になると「フラット4」)
 3バックのときもDFが一列に並んでいる「ディフェンスライン」を用い、オフサイドトラップを頼りに、できるだけ最終ラインを前のほうに押し上げてコンパクトにしておけば、相手チームがプレーできるスペースが狭くなりアプローチしやすくなるというのが「フラット3」の理論。
 ディフェンスラインを押し上げておくことで、相手のオフサイドを誘いやすくなり、オフサイド・トラップをかけ易くなって、敵のFWにボールを自由に触らせないようにすることができます。これは、ボール回しが得意で、パスをつないでゴール前に攻め込むプレーをメインにしたチームにはかなり有効な戦術。相手チームにとっては、オフサイド・トラップに引っかかる可能性が高いため、なかなかゴール付近にパスを出すことができないからです。
 反面「フラット」の場合、GKとDFの間に「スウィーパー(ゴール前でこぼれ球を拾いセンターバックのサポートをする役割のポジション)」を置かないで、DFそれぞれが場合に応じてチャレンジとカバーリングを行いますが、このスウィーパーを置かないことがデメリットになる事もあります。相手にサイドわられたり、ドリブルでマークを外して深く突破されたりするとディフェンスラインの後ろには、GKしかいない状態になり、相手FWが完全にフリーになってしまいます。この場合、GKのカットに頼るところが大きくなり、ゴールを防ぐことが難しくなってしまいます。スピードのあるチームや個人技が強みの相手だとちょっと難しいかもしれません。アフリカや南米チームのように個人でドリブル突破してくるチームには日本の「フラット3」は対応しずらかったと思います。



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